A drop of MILK 〜ミルクの一滴〜

フィギュアスケート、クラシック音楽、ミュージカルなどヒバリの好きなものについての呟きを綴った日記です
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mixiで書いていた日記を思うところあって外部に移すことにしました。
フィギュアスケートについてのエントリーはあとでこっちに移行します。
オリンピック代表決定
 激戦の3日間の締めくくりはMOI(メダリスト・オン・アイス)。ここで待望のオリンピック代表発表が行われました。そこで発表された代表は以下の通り。

 ○アイスダンス 渡辺・木戸組
 ○男子シングル 高橋大輔
 ○女子シングル 村主章枝、荒川静香、安藤美姫

 結局ポイントが上位の人がそのまま代表になったみたいですね。織田君、中野さんはオリンピックに出られない代わりにワールドへの切符を手に入れました。みんなみんな頑張れ〜〜。

 などと、一度は納得したんですが、なんとなく一日たっても胸のあたりがもやもやとする。主に女子の代表。この三人になるってのは割りと予想通りだったのですよ。たとえ全日本で友加里ちゃんがあんみきちゃんに勝ったとしても、代表はあんみきちゃんになるだろうと最初から思っていたのです。なのに、なんでこんなに納得できないのだろう…。

 一日考えて、その正体が分かったような気がします。

 私、全日本での安藤美姫の滑りに失望したんだ。

 今回の全日本選手権、安藤美姫以外のオリンピック出場権をかけた4人は絶対にトリノに行きたいという強い意志を持ち、そのために持てる限り全ての力を出し切って滑りきりました。本当にどの選手の滑りも素晴らしかった。その姿に感動し、毎回毎回大きな拍手とスタンディングオベーションを送りました。そんな中、ただ一人安藤美姫の滑りには「オリンピックへの切符を勝ちとりたい」という気持ちが感じられなかったんです。全員が渾身の滑りをするなか、安藤美姫だけは守りの姿勢だった。私は安藤美姫の滑りにはなんの感動もしませんでした。それは多分私だけではなかったのでしょう。最終グループでスタンディングオベーションがおきなかったのは安藤美姫の演技のときだけでした。
 たとえ6位だっとしても(仮にもっと順位が低くても)、彼女が今自分が見せることのできる一番の演技を見せてくれたら、いや、見せたいという確固とした意志を垣間見せてくれるだけでもいい、それだけで私のもやもやはおきなかったでしょう。
 「楽しく滑れればいい」と安藤美姫はよく言っているけれど、だったらオリンピックなどで滑る必要はないのでは、と思ってしまいます。あの場は誰もが勝つために心からの願いをこめて滑る場なのだから、彼女がが自分自身を賭けた演技ができないのであれば、他の選手に失礼だから出場しないで欲しいとすら思ってしまいます。
 実際問題として、彼女はもう代表に決定してしまったのだから、私が割り切るしかないのでしょう。でもどうか安藤さんが、オリンピックにいけなかった選手たちに恥ずかしくない気持ちでオリンピックに臨めるようになって欲しいと願っています。
全日本選手権レポその3〜女子シングル〜
 前日はやりなおしの表彰式に出ていて帰宅は1時近くのうえ、ネットで情報を拾い読みしたり、お友達にプルさんやエヴァンの演技をみせていたりしたので、大変寝不足の状態でした。が、女子シングルは眠くなる暇なんてなかったよ。最終グループは皆に神が降りていたとしか思えない素晴らしい演技が続出。スタオベしまくりでした。採点ミスの件での不快感を、女子シングルの素晴らしい演技が払拭してくれました(が、連盟側にはきちんと原因の究明と対策はしていただきたい)。

 最終グループ+αで印象に残った選手を。

○北村明子
 一緒に見ていた友人と「明子ちゃんてすごい美人だよね〜」と意見があいました(私たち二人はどうやら女性の顔の好みが一緒であることが判明)。衣装も品がいいし、アップにまとめた髪もかわいいなー。演技はスピード感があってとてもよかったです。

○浅田舞
 2A-2-2のジャンプが綺麗にきまっていました。清楚な雰囲気の演技ですね。手足の動きが柔らかい。ジャンプやスピンをするたび、衣装のすそが花びらのようにふわりと広がっていて素敵でした。舞ちゃんの衣装のセンスいいなー。

○武田奈也
 エネルギッシュで躍動感溢れる踊り。ジャンプもぽーんと勢いがある。そしてなにより、生き生きと明るくきらきら輝く笑顔が素敵でした。

○澤田亜紀
 浜田先生におでこをぱんとたたかれてスタート。奈也ちゃんには「エネルギッシュ」という言葉が浮かんだけれど、亜紀ちゃんの滑りには「推進力」という言葉が思い浮かびました。ぐいぐいと前に進んでいくような、そんな感じ。途中で一度転倒があったものの、3-3、3-2-2などのコンビネーションも含めジャンプを次々に決めて、TESでかなりの高得点を取得していました(亜紀ちゃんのTESはこのあとのしーちゃんやあんみきちゃんのTESより高かったです)。

ここまでが第3グループで、この後が最終グループ。最終グループの6分間練習は選手の気迫が全く違う。ぴんと空気が張り詰めたようでした。直前のグループと比べると、スピードが全然違う…。あっちで真央ちゃんが3Aをきめると、こっちで荒川さんがコンビを決める、その向こうでは恩ちゃんがものすごい高さのジャンプを降りる、とどこに目を向けていいか困ってしまうほどの6分間でした。

○荒川静香
 凛としたたたずまい。気品のある滑りに圧倒されます。中盤部でジャンプでぐらつきましたが、そのミスがあってもなお感動を呼び起こす素晴らしい演技でした。荒川さんの演技は私は割と安心してみていられるのよね。この人は必ずやってくれる、とそう思わせるオーラを持っているから。

○浅田真央
 冒頭の3A。高くて綺麗…!! で、そのあとまたすぐに3Aからのコンビネーション!!なんてことないジャンプのように綺麗に決まってしまいました。すごい、すごいよ真央ちゃん…!! 真央ちゃんて普段はあまり表情を変えずに滑るのですが、このときばかりは笑顔がこぼれていました。これって、歴史的な瞬間なんだよねぇ。あまりに普通に真央ちゃんが飛んだので、そう言われてもちょっと信じられないよ…!!

○恩田美栄
 今まで私が見たことのある恩田さんのどの試合よりも良かった。ジャンプは迫力と高さがあり、絶対に滑りきってみせるという強い意志がありました。次々に決まっていくジャンプを見ているうちに、胸がいっぱいになって涙がでそうになりました。この人は自分の持てる全てを今ここに賭けているんだと、そう思いました。全てをノーミスで終了後、氷の上にしゃがみこんで涙をこらえていたんだと思います。そのあとのガッツポーズがすがすがしかった。彼女の生涯最高の演技だったんじゃないだろうか。素晴らしい。

○村主章枝
 恩田さんの感動に浸ったままではいられなくて、すぐに次は村主さんです。滑り始めにいつもじっと己の奥深くを確かめるような表情をする村主さん。どうか上手くいってと強く強く祈りながら息をつめてその演技を見守ります。最初のコンビネーション、続くジャンプ、綺麗に決まっていきます。恩田さんのときは泣きそうになりましたが、今度はほんとうに涙がでました。素晴らしい。彼女にもまた絶対に負けないという強い意志を見せてくれます。滑りきると同時にうわぁぁという歓声が湧き上がり、おびただしい数の花が投げ込まれました。村主さんは天を仰いで涙をこらえ、その後何度も何度もお辞儀をしていました。キスクラでも「ありがとう〜」と観客に向かって声をあげていました。常にどんなときも一番に観客への感謝を忘れない村主さんの姿に胸が熱くなりました。

○中野友加里
 中野さんの演技もNHK杯、GPF、そして全日本と続けて見てきたけれど、見る度にどんどん輝きが増しているように思います。彼女の滑るときは、いつもプログラム冒頭から観客が一体となって手拍子がおきるのだけど、今回もまた同様。観客の応援に答えるように力強く滑りを見せてくれました。いつも逃げることなく3Aに挑戦してくる攻めの姿勢がすごく好き。最後のステップは今までで一番乗っているように思いました。村主さん一色に染まったすぐあとの滑走なのに雰囲気に飲まれることなく自分の滑りをみせてくれて素晴らしいです。

○安藤美姫
 NHK杯やGPFの時に比べると体もよく動くようになっていい滑りだったと思います。が、共にトリノの切符を争っている他の4人に比べるとしょうしょう物足りないなぁという感じ。


◆◆総括◆◆
国内大会とは思えない緊迫感と高いレベルの競技会でした。男子でも女子でも、滑り切った選手たちが見せてくれた強靭な精神力に感動させられました。今回選手たちが見せてくれた心の強さを私は忘れないでいようと思う。全部の選手たち、ほんとうにほんとうにありがとう。
全日本選手権レポその2〜やりなおしの表彰式〜
 男子の表彰式も終わり、お手洗いによってさあ帰ろうと思ったらなにやらアナウンスが。

「コンピューターの採点ミスにより一位と二位の順位が入れ替わります。再度表彰式を行いますので席にお座りください」

 なにがなにやら分からなくて頭の中にはてなマークがいっぱい。採点ミス?? 表彰式やりなおし?? なにが起こったの? もう既に会場内に観客はほとんどいないのです。その場の係員に聞いても要領を得ないし。とりあえず、十数人の観客が集まっていたスタンド席の一角に戻ると、目に涙をいっぱいためて「こんなのひどいよ、二人とも可哀想」とつぶやいている方がいて、それで本当に採点ミスがあって、織田君と大ちゃんの順位が入れ替わるんだということが分かりました。

 二人の気持ちを思うとやりきれなくて…。でもやりなおしの表彰式をやるなら、せめて精一杯の拍手を送りたいと思い、残って見届けることにしました。
 私たちのいたスタンドのすぐ下では、連盟の人たちがなにやら真剣な面持ちで話し合っています。やりなおしの表彰式をやるのかやらないのか、それすらもまだ未定の模様。「明日やりなおしましょう」「メディア向けになんらかの形をつける必要がある」などなど…。織田君が泣いているというような話ももれ聞こえてきて、胸が痛い…。

 アナウンスがあったのが23時前。そのあとかなり待ってまもなく24時になろうかという頃ようやくFPの衣装に着替えた大ちゃんが出てきました。複雑な表情をしています。待っていた私たちもいっせいに立ち上がりますが、声をかけていいものか、拍手をしてもいいものか、固まってしまいました。そんななか、緊張感をやぶるように「おめでとう!」と明るい声が。中庭君の一声でした。彼の声に助けられて、私たちも拍手を送ることができました。大ちゃんは内心複雑だろうに、私たちには笑顔をみせてくれました。君はえらい!そして中庭君も。あなたがいてくれてよかったよ…。

 今回の採点ミスについていろいろ情報を集めると、結局のところ人の手によるチェックに漏れがあったということのようです。最初はシステムエラーなんて言っていたけど、それは違うでしょう。システムは仕様通り動いているように思えるんだけど。お金がないからチェック機能をつけず、その分を運用でカバーしようとしたのに、チェックに漏れがあって結局こういった事態を引き起こしたように思えます。連盟はきちんと原因究明をして対策を立ててほしい。これが普通の会社だったら、二度同じことしたらその時点でアウトだよ。
全日本選手権レポその1〜男子シングル〜
 全日本選手権24日と25日の二日間観戦してきました。

 素晴らしい気迫の演技に圧倒されたり、一世一代の演技に涙したり、怒りにふるえたり、やりきれない思いでいっぱいになったり(←この二つは採点ミスの件ね)、めまぐるしい二日間でした。女子シングルの最終グループは本当に素晴らしい演技ばかりで、ほとんど毎回スタンディングオベーションしていたような気がします。
 以下印象に残った選手のレポです。まずは男子シングルフリーから。

○本田武史
 多分、私が見ることのできる本田君の最後の試合。手は着いてしまったものの果敢に4回転に挑む姿に胸が熱くなりました。胸に迫る叙情的な語り口は本田君ならではと思います。一蹴り一蹴りに思いがこめられているような、そんな滑り。最後のスピンの途中から拍手は鳴り止まず、演技終了後はお疲れ様というような暖かなスタンディングオベーションがおきていました。

○小塚崇彦
 DOIで見たことはあったけれど、試合は始めて。噂には聞いていましたが、ほんとにスケーティングが綺麗ですねぇ。6分間練習のときから氷に吸い付くようなスケーティングが一人際立っていました。演技はノーミスの素晴らしいものでした。演技終了後のガッツポーズが控えめなのが微笑ましかったです。Jrワールドで頑張れ〜〜!真央ちゃんと二人でカップル優勝をさらってきてください。

○柴田嶺
 衣装がきらきら! 彼のビールマンのポジションが私好きなんですよね。女性のビールマンよりも男性のビールマンのほうが好きみたい。

○織田信成
 私の座っていた目の前が織田君が3連続ジャンプをする場所だったようで、6分間練習の間、何度も目の前でジャンプを降りるのを見ることができました。表情もリラックスしているし、調子いいみたいと思っていたら、本番では目の前で3連続ジャンプの最後で失敗…。だけど、織田君はその失敗で乱れることなく冷静にプログラムを滑り続けて頼もしい!GPFの時も思ったけれど、最近は滑りに情感がこもってきてよいなぁとほれぼれします。

○高橋大輔
 6分間練習開始時に名前をコールされると、観客席のあちこちから「大ちゃん〜、がんばれ〜〜」という声援が飛びます。大ちゃんは名前を呼ばれると燃える性質らしいです。その大ちゃんの演技。力みすぎたか4回転は両足着氷、3アクセルがシングルに(また私の席の目の前だったよ…)。だけど、ラストのステップは何かが突き抜けたような勢いがありました。NHK杯、GPF、そしてこの全日本と3回続けてみたけれど、今回のが一番良かった。トリノの切符をかけた戦いはこれが最後だ、という気持ちの表れだったのかな。背筋がぞくぞくしました。これを生で見られたことが幸せ。だけど得点は織田君に届かず、2位。

○中庭健介
 指輪物語のプロ。中庭君の試合も見るのは初めてだったんですが、プログラム冒頭、指輪を拾い上げるマイムでいきなりぐっと引き込まれました。演ずるということがすごく様になっていました。この人のプログラム、もっともっといろいろ見たい…!!




 結果、一位は織田君!!そして二位が高橋君。三位に中庭君。表彰式のときの織田君の嬉しそうな顔や、高橋君と中庭君が観客に挨拶している間に「俺も俺も〜」といった感じで滑り込んで笑いを取っている姿や、すごく微笑ましかったです。なのに…(全日本選手権レポその2〜やりなおしの表彰式〜に続く)
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